読書生活

たぶん今年最後の更新に、最近の読書と見た映画のメモ。

まずは読書メモから。蛇 (講談社学術文庫)作者: 吉野裕子出版社/メーカー: 講談社発売日: 1999/05/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 19回この商品を含むブログ (23件) を見るこれは面白かったですね。蛇の生態の話から始まって、それが文化や慣習の中に…

最近読んだ本(8月以降)

たんなるメモですよ、と。以下、だいたい読んだ順。武王の門〈上〉 (新潮文庫)作者: 北方謙三出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1993/08/31メディア: ペーパーバック購入: 5人 クリック: 26回この商品を含むブログ (31件) を見る武王の門〈下〉 (新潮文庫)作者…

今年(2月以降)読んだ本

歴史とはなにか (文春新書)作者: 岡田英弘出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/02メディア: 新書購入: 15人 クリック: 62回この商品を含むブログ (39件) を見る倭国―東アジア世界の中で (中公新書 (482))作者: 岡田英弘出版社/メーカー: 中央公論新社発売…

『漢字字源辞典』の「質」の項目について。

→『日経春秋 春秋(2/1) - finalventの日記』 →『日経春秋 春秋(2/1) その2 - finalventの日記』 →『日経春秋 春秋(2/1) その3 - finalventの日記』 finalventさんのエントリを一番初めに見たときはさほど関心をひかれたわけではないが、多少恥を晒したこと…

『壁』と言えば、

これ↓壁 (新潮文庫)作者: 安部公房出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1969/05/20メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 136回この商品を含むブログ (164件) を見るこの中の「S・カルマ氏の犯罪」ね。 ま、他にもいろいろありますが。*1 これについて語ろうとする…

最近のジャケ買い

医学のたまご (ミステリーYA!)作者: 海堂尊,ヨシタケシンスケ出版社/メーカー: 理論社発売日: 2008/01/17メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 55回この商品を含むブログ (116件) を見る装丁があまりにも可愛らしかったので、内容をあまり吟味しないで購入し…

谷川俊太郎さんが答える「ふつうの言葉」と「詩の言葉」の違い

先日、うちの奥さんが『谷川俊太郎質問箱』という本を買ってきたので、僕も横からパラパラと読ませてもらいました。まだ、全部読んでませんが。谷川俊太郎質問箱 (Hobonichi books)作者: 谷川俊太郎,江田ななえ出版社/メーカー: 東京糸井重里事務所発売日: 2…

母校の星・清水義範

清水義範が高校の先輩ってことは、高千穂遙も先輩なんだよね。(すいません、高千穂遙の小説は読んだことありません。)*1 清水義範の小説は中学生のときに初めて読んで、それから高校・大学・社会人になってもわりと読んでいる。まぁ、文庫でしか読んでない…

最近の読書は『銀英伝』再読。

つい先日、書店で『銀河英雄伝説』が創元SF文庫から新しい装丁で刊行され始めたのを知った。このシリーズを初めて読んだのは、確か中学生のころ。懐かしくて思わず購入。 カバーイラストは星野之宣氏が手がけている。本当は加藤直之氏のイラストの方が好きだ…

エミネムとアイドルについてちょっと。

僕はエミネムをシリアスな表現者だと思っていて、それは1年半くらい前に別ブログ(つーか、ずっと開店休業状態なんで旧ブログだ、本当は)に書いた『ストリートか檻の中か』って記事の中でも、そう書いている。あー、今読み返したら、それなりにいい文章じゃ…

最近読んだ本と、今読んでる本。

読んだ本↓〈プラチナファンタジイ〉 奇術師 (ハヤカワ文庫 FT)作者: クリストファー・プリースト,古沢嘉通出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2004/02/10メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 71回この商品を含むブログ (208件) を見る映画の『プレステージ』の…

まずは、この本↓を読んでの感想から。

図書館危機作者: 有川浩出版社/メーカー: メディアワークス発売日: 2007/02メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 91回この商品を含むブログ (364件) を見るシリーズ物の3作目。 ちなみに1作目の 『図書館戦争』の感想はここ(別ブログ)に、2作目の『図書…

ポール・オースターが好きだったりする。

ようやく読み終えました。↓ティンブクトゥ作者: ポール・オースター,柴田元幸出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/09/28メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 9回この商品を含むブログ (99件) を見るポール・オースターは、1998年頃に「ニューヨーク三部作…

自分でも、どうして感動してしまうのかよく分からないのだけれど。

ちょっと前に、山下和美の『不思議な少年』の現在刊行されてる分(1〜5巻)を、まとめて買ったんですよ。*1 週刊モーニングに最近掲載されたときに(特に最近の分は)、かなり読んでいるのですが、あらためて読むと面白いなぁ、と再確認できます。 基本的…

機械に意識はあるか。人間に意識はあるか。ドーナツに穴はあるか。

3〜4日前くらいに、アルファな方たちが「意識」についていろいろお書きになっているのを読み、それからぼんやりと考えていたのですが、僕もちょっと書いてみますか。 極東ブログさんは↓ 我々人間は機械である。脳も機械である。そして人間または脳には意識…

そういえば『邪魅の雫』も読んでました。

読んだのは、去年、この本が刊行されてわりとすぐだったので、もうだいぶ時間が経っちゃってますが。邪魅の雫 (講談社ノベルス)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2006/09/27メディア: 新書購入: 3人 クリック: 51回この商品を含むブログ (626件…

『図書館内乱』を読みました。

『図書館戦争』の続編。『図書館戦争』については、別ブログの方に感想を書いていました。*1あらすじを書くのはめんどくさいので(←こら)、未読の方はそちらの記事も参照していただければ幸いです。図書館内乱作者: 有川浩出版社/メーカー: メディアワーク…

『子育てハッピーアドバイス』を読みました。

子育てハッピーアドバイス作者: 明橋大二出版社/メーカー: 1万年堂出版発売日: 2005/12/01メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 119回この商品を含むブログ (133件) を見るシリーズ累計150万部突破(と、新聞広告に書いてあった)の本に、今さら何か言うこ…

「物語」に感動するかどうかには、その物語が実話なのかフィクションなのかは、あんまり関係ない。

前回の記事を書いてから、少しクールダウンしていました。あまりにも感情が昂ぶってしまった(頭に血が昇ってしまった)ので、「少し頭を冷やせ>自分」と。 でも、他の人のブログは巡回してまして。で、こちらの記事を読んで。→ 『メモ - 創作にすれば解決…

歴史を物語化したり、物語を歴史化したりするのは、本当は危険だと思う。思うけれど、物語にこそ僕は涙する。

安徳天皇漂海記作者: 宇月原晴明出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2006/02メディア: 単行本 クリック: 20回この商品を含むブログ (61件) を見る久しぶりに、面白い小説だったな、と。さすが、山本周五郎賞受賞作。 ただ、特に小説は購入してから積んだ…

死の匂いが、今よりもっと身近に感じられた頃

7月27日の日記で、「『死』を身近に感じない」と書いたのですが、それからいろいろ考えてみて、これはちょっと違うな、と。僕が身近な問題として捉えることができなかったというのは、澁澤龍彦が小説の中で描き出した独特の「死生観」を、身近に感じられなか…

澁澤龍彦『高丘親王航海記』読了

高丘親王航海記 (文春文庫)作者: 澁澤龍彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 1990/10メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 73回この商品を含むブログ (94件) を見る2〜3年前に文庫本を購入してから、そのままにしていたものをようやく読み終えました。 たぶ…

この休みのおかげで

ちょっと読書が進みました。乱歩は初期短篇が、やはり圧倒的に面白い! 今は光文社文庫版の「全集」で読んでますが、既読の作品も含めて新鮮。 乱歩って、日本の探偵小説の元祖みたいに言われることが多いんですけど、実際の作品は、トリックや意外な真相が…

僕の読書スタイル

スタイルってほどのものはないですけど。 基本的に、自宅で読書するときは、ねっころがって読みます。(って、スタイルってそういう意味なのか) あと、1冊の本をじっくり読むときもありますが、複数の本を同時進行で読んでいるときが多いですね。自宅で読…

『西遊記』を読む

テレビドラマのノベライズではなくて、光文社文庫の村上知行訳の『西遊記』を読みました。 上下巻の全2冊ながら、歯切れの良い文体でさくさく読めます。 原典で冗長になってしまっているところを、あっさりカットしているので、西遊記の“おいしい”部分を手…

太宰治と私(その2)

『女生徒』を読みましたよ。いや、思いの外面白かった。 内容は、思春期の女の子のある一日をその女の子の視点を通して描いた作品、といったところかな。 短い作品だし、すぐに読める。僕は青空文庫でダウンロードして読みました。他の用事の合間に片手間で…

読みました

これ↓UFOとポストモダン (平凡社新書)作者: 木原善彦出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2006/02/11メディア: 新書 クリック: 34回この商品を含むブログ (87件) を見る『本の雑誌』で薦められていたので読みました。*1「UFOは宇宙人の乗り物か否か?」みたいな…

太宰治と私

そもそも、太宰治自体があまり好きではないし、読んだ事のある作品を指折り数えても、片手で事足りるだろうけど、そういえば、大学時代にゼミの発表で太宰の『斜陽』を選んだ人がいて、当然、そのゼミの受講者はその作品を読んでいないと話にならないのだが…

PLAYBOYと漫画と夢枕獏

本屋にて「月刊PLAYBOY」、『PLUTO(3)』(浦沢直樹)、『ベルセルク(30)』(三浦建太郎)、『陰陽師 太極ノ巻』(夢枕獏)を購入。 「PLAYBOY」は森達也の連載『A3』目当て。でも、他の記事も結構面白い。今月号は、ウッディ・アレンの特集も気になったし、修斗(…