表現/言論の自由とか、そんな大げさなことではなくてさ。

これを読みました。→子供の泣き声が、別人の俺を突き動かすんだ… 俺は俺以外の誰かの衝動を止める事は出来ない - heartbreaking.
あと、そのブクマページ。→http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/hashigotan/20071217/p1
ま、なんと言うか、fromdusktildawnさんのコメントの通りで、「この程度のものすら表現する自由がないとするとネットの魅力は半減だな」ということですね。
少なくとも、通報する云々のレベルじゃないでしょう、と。gooブログではどう(だった)か分かりませんが。



たぶん僕自身は、どちらかと言うとhashigotanさんから殺意を向けられる側の人間なんだろうと思うのですね。そういう自覚もあって、hashigotanさんの件にはこれまで触れてきませんでした。これからも取り立てて何かを言うつもりもあんまりないです、今のところ。
僕は、hashigotanさんが精神を病んでいるのかどうか、ブログの文章からだけでは判断できないし、そのような専門的な知識もないし、彼女にとって何が必要なのかも分かりません。彼女に対して、善意からなのか悪意からなのか分からないけれど、いろいろ言っている方たちは、何か専門的な知識なり経験なりの裏付けがあって発言されているんでしょうか? あるなら、僕がとやかく言うことではありませんが。



ところで、リンク先の記事の内容についてなんですが、僕にはhashigotanさんのようなトラウマはありませんが、結婚する前は子供なんて嫌いでしたよ。泣きわめく子供をなだめようともしない親に対して殺意を抱く、というくらいの経験なら1度や2度ではないと思います。これって、そんなに異常な感覚でしょうか? 僕にはそうは思えません。そりゃ、子供は泣くもんでしょ、と言われればその通りですが、だからと言って、親がそれを放置して周囲に迷惑をかけてもよい、なんてことにはならないはずです。まぁ、うちの子も外で泣きわめくこともあるので、あまり大きなことは言えませんが。(そういうときは、子供をなだめながらも、少しくらい大目に見てよね、と周りに期待する気持ちが全くないとは言い切れません。いかんね、これは。)
もちろん、殺意を抱くということと、実際に傷つけてしまう/殺してしまうことには、大きな隔たりがあります。しかし、それを言うなら、hashigotanさんのこのエントリも、「そのようなことを考えはしたが、実行にはうつさなかった」ということ以上のことは読み取れない、ということになると思います。だから、通報云々のレベルかどうかで判断するなら、さして問題にはならないでしょ、と僕には思えます。
そもそも、WEBに書かれた文章である以上「創作/フィクション」である可能性も否定できないし。
それから、精神障害者のうち「自傷他害の恐れのある」人に対して、強制入院させることができる、という法律があることは僕も知っていますが、hashigotanさんがそれに該当するかどうかは僕には分かりません。
少なくとも、彼女は自分の中の殺意というか負の感情と必死に闘っているように読めるし、また、その感情を抑えようとしているとも読めます。そこのところを汲み取っている方もいらっしゃるようですが、そうでない方も多そうですね。それがちょっと僕には悲しく思えます。
あと、このような負の感情を吐露されることに対して、恐怖なり嫌悪なりの否定的な感想を持たれる方も居るでしょうが、僕としては、そういう感情の吐露というか心情を表現することがまったくないことの方が怖く思えるんですよね。だって、世の中、子供が好きな人ばかりでないと頭では分かっていても、日常生活の中でつい忘れてしまうことだってあるわけですよ。だから、hashigotanさんのエントリは僕にとっては貴重です。
それに、最初に引用したfromdusktildawnさんのコメントに戻りますが、、「この程度のものすら表現する自由がないとするとネットの魅力は半減」ですよ、ほんとに。