「彼」の人格だの資質だのは知らないけれど、「彼」が本当にアルコール依存症なら、

あんまり、「彼」を責める気になれないんだよね。
NHK教育テレビ『福祉ネットワーク|この人と福祉を語ろう 漫画家・西原理恵子 家族が“アルコール依存症”になったとき』を見ましたよ。 - 23mmの銃口から飛び出す弾丸は
アルコール依存症についての覚え書き - 23mmの銃口から飛び出す弾丸は
必要なのは罵倒ではなくて、治療だから。
責任ある仕事(いや、責任のない仕事なんてないんだけれど)に就く適性云々を言うなら、どっかの国の(元)大統領も(元)アル中かなんかじゃなかったっけ、というようなことも頭をよぎる。ま、他の病気と一緒で、仕事をこなしながら治療できるレベルかどうかの問題かなー、と。そのレベルを超えちゃったということなんだろうけど。*1
というかね、仕事に支障が出るほどの酒好きというのは、端から見た印象よりもずっと状態が悪いことが多いので、今までなんで放置されてたの?と思わないでもない。「全くしょうがないな、あいつは」で済まされてきたことが信じられない。それは、結果的に「彼」を見殺しにしたのと同じ、というと言い過ぎだが。
幸いにして、彼には支えになる家族も(今のところ)ちゃんとあるようなので、しっかり治療すればいいと思う。


で、これは単なる想像なんだけれど、たぶん「彼」は世間に持たれているであろうイメージとは違って、実際は、とても繊細で小心な人なのではないだろうか。親から受け継いだ仕事というのは、そんなに楽なものではないだろうし、それなりにプレッシャーを感じてきたのではないかな、と。
あるいは、どこかで等身大の自分を見失ってしまったのかな、と。実際の自分より大きく見られる、あるいは大きく見せなければいけない、というのは結構しんどいと思う。
だから、酒に逃げたのか、というところはよく分からないが。というか、これは全部「仮定」の話だ。


「彼」の仕事に対する資質云々は知らない。復帰できるなら頑張ればいいじゃない、と思う。
俺が、「彼」の仕事そのものを「どう評価するか」という話は、また別の話ね。

*1:そういう人に重要な仕事を任せた人の責任というのはあるだろうけど、正直、そこはあまり興味ない。