ブルーハーツと私
最近すっかりブルハづいてますが。
大好きなんだけど、熱心なファンかと言うと、実はそうとも言い切れなかったりするんですよね。アルバムも全部持っているわけではなくて。(中期が抜けている。いつかは揃えようと思ってますが。)
ブルーハーツの初期3枚のアルバムは、僕が小学生のときに出ています。その頃は音楽そのものにあんまり興味がなかった、というか、音楽は学校の教科のことだと思ってましたね。
中学生のころが中期に当たって(『情熱の薔薇』とかあの辺ですね)、同級生たちも聴いていたような気はします。が、なぜかうちの中学校の男子の間では、長淵剛が絶大な人気を誇っていまして、その次がBOφWY で、ブルーハーツはそこまででもなかった。僕自身が音楽そのものに興味を持ち出したのは卒業間近くらいで、大分遅めでした。でも、聴いてたのは清志朗・RCとかガンズ、ニルバーナなどでした。
で、高校生になってから音楽を聴く幅が異常にでかくなって、今に至るって感じなのですが、BLANKEY JET CITYとかを聴き出して、日本のロック自体に興味を持ち出した頃に、マーシーのソロアルバムが出たんですよね。
これ↓
- アーティスト: 真島昌利,佐久間正英
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2007/04/25
- メディア: CD
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とにかくこのアルバムはすごくカッコよくて、ロック的にも優れた作品だと思いました。社会風刺的なアプローチの歌詞なんかは好き嫌いが分かれるかもしれませんが、僕は好きでした。今でも時々聴きます。今でも大好きです。
で、それからしばらくして、今度はブルーハーツのアルバムが出ました。
これです。↓
- アーティスト: THE BLUE HEARTS
- 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
- 発売日: 1993/02/10
- メディア: CD
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で、しばらくしたら、出たんですよね、これが↓
- アーティスト: THE BLUE HEARTS
- 出版社/メーカー: イーストウエスト・ジャパン
- 発売日: 1993/07/10
- メディア: CD
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なので、この頃までは初期の作品はほとんど聞いていません。何年か後に、こんな作品(アメリカでインディーズとしてリリースした編集盤2枚をパッケージした作品)で少し聴いた程度です。
その後、彼らは『PAN』という微妙なアルバム*3をリリースして、解散してしまいました。
で、ハイロウズが始まって、その頃にようやく僕も生のヒロトとマーシーを(コンサートで)観ることが出来ました。
ハイロウズに関しては、正直そこまで入れ込んでは聴いていませんでした。1stと2ndはよく聴いていましたが。他には『バームクーヘン』と『Relaxin'』だけは持ってます。
ところが、ここに至ってもまだ、初期のアルバムは聴いていません。
大学を卒業し、社会人に一応なり、友人に誘われてバンド(オリジナル)を始めました。わりと、というか、かなり真剣にやってました。大卒後に就いた仕事を辞めて、フリーターの状態でやっていたので、真剣にならざるを得ません。
その頃にようやく聴いたんですね。これを↓『THE BLUE HEARTS』『YOUNG AND PRETTY 』『Train-Train』をそのままパッケージしたお得版ですね。
だから、24か25歳くらいで初めて聴いたことになると思います。いい加減、いい大人になってるはずの頃なんですが(やってることは今思えばちっとも大人じゃありませんでしたが)、見事にやられました。動揺・衝撃・感動、そんな陳腐な言い回ししか思いつきませんが、いまだにそれを引きずってます。バンドはいろいろあって今は辞めてしまいましたが*4、むしろ、その後の僕の人生の方が、彼らの音楽の影響を受けているのかもしれません。
だから、僕は熱心なブルーハーツのファンだったことは多分一度もないんですが、彼らの作品からはものすごく多くのものをもらっています。そして、それは(残念ながら)思春期の思い出なんかではなく、困ったことに現在進行形なんです。
そういうこともあって、現在のヒロトとマーシーの活動(ザ・クロマニヨンズ)にはちょっと微妙な距離感を勝手に感じてしまっていて、それも困ったことなんですが、しょうがない。そのうち、ちゃんと聴けるようになるとは思うんですが。
僕にとっては、高校生の頃にリアルタイムで聴いた後期のブルーハーツと、大人になってから聴いた初期のブルーハーツが、同じバンドのはずなのに、全く違うバンドのように感じている部分があるのかもしれません。後期の作品を聴くときは、懐かしさを感じないこともないのですが、初期の作品は「今そこにある」バンドの音楽にしか聴こえないのです。