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吉村秀樹さんのこと

 これはやはり、どうしても書いておかないといけないことだろう、と思い、書きます。
 数日前にbloodthirsty butchers吉村秀樹さんの訃報に接して、そのあまりにも突然で早すぎる死に対して、どうリアクションしていいのかよく分からなかったのですが、少し時間が経ち、あらためて自分の気持ちを書いておこう、と。
 とはいえ、Twitterの方に、俺の個人的な思い出としてブッチャーズのことをいろいろ書いたので、ここでは繰り返しません。(一応、Twilogのリンクだけ貼っときます。→ http://twilog.org/nijuusannmiri/date-130530 )
 俺が初めてブッチャーズの音楽に触れたのは、まだ10代のとき。それから今まで、俺は、ライブがあれば必ず駆けつけるような熱心なファンではなかったけれど、ほとんどすべてのアルバムを追いかけて、常にその音楽を新しい次元へと引き上げようとする姿勢に感銘を受け続けてきました。
一番好きなアルバムを選べ、と言われれば、『kocorono』を挙げるでしょうが、それ以外の作品も全て素晴らしいと思うし、何よりも自分たちが達成した音楽の地平に、一度として安住したことがないということは、本当にすごいことで、もっと多くの人に知ってほしいことです。俺は吉村さんの人柄を直接知りうるような立場にはいませんでしたが、その音楽に対する姿勢だけでも、多くの音楽関係者から尊敬を集めるのに十分すぎるものだったのではないかと思います。
俺がブッチャーズのライブを見たのは3回。第1回のライジングサン、レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンオープニングアクトをつとめた時、名古屋のライブハウスでTHE原爆オナニーズとenvyと共演した時。その全てで期待を裏切られたことはありませんでした。もっとも印象的だったのは、田渕ひさ子さんを正式メンバーに迎えた直後の、名古屋のライブハウスでの演奏の鮮烈さです。気付いたら、あれからもう10年も経ってしまいました。その後のブッチャーズの、というか、吉村さんの演奏を目にすることができなかったのが悔やまれます。
最後に、俺はTwitterで「冥福なんて祈ってやらねーよ!」と書きました。その代わりに、この世に吉村秀樹さんという稀有な音楽家がもう存在しないという事実に深い悲しみの気持ちを持っているということと、吉村さんが素晴らしい音楽を数多く生み出してくれたことに対する大きな感謝の気持ちを抱いていることをここに表します。
吉村さん、ありがとう。