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その音が響きわたれば ブルースは加速していく

『中日新聞 -鉄パイプで女性殺害 愛知・岡崎ホームレス襲撃』より、引用↓

 愛知県岡崎市でホームレスの女性(69)が殺害された事件で、襲撃に関与した中学2年の少年(14)らが県警捜査1課、非行集団対策課、岡崎署の捜査本部の調べに対し、「現場付近に落ちていた鉄パイプで(女性を)殴った」と供述していることが分かった。

この事件は、中学生が関与していたと報道されてから、少し関心を持っていました。中心(主犯格)には28歳の男性が居たとされています。
いちばん分からなかった(いや、今も分からない)のは、動機。これまでのテレビを含めた報道では、「金が欲しくてやった」と主犯格とされている男性が供述しているとのことだったのですが、これがどうも腑に落ちない。
「金が欲しいから、ホームレスを襲った」??
普通に考えて、理由と結果がストレートに結びつかない、と思うのですが。まだ、「憂さ晴らしをしたかった」とか「暴力をふるうのが楽しかった」という理由の方が、理解しやすい。
僕は、ホームレスの人たちが「意外と」「こちらが想像しているよりも」お金を持っていることを、“知って”はいます。でも、それは「意外と」「思っていたよりも」というまくらことばを付けた上での話であって、相対的にはやはり「お金を持っていない」ということになると思います。
だから、やっぱり、おかしい。どう考えても。
上記のリンク先の記事では、28歳の男性が「かつてホームレス生活をしていた時、この女性がある程度の金を持っていたことを知っていたとみられる」と書かれています。「ある程度の金」ってあまりにも曖昧で、それが動機になりうる金額なのかどうか、なんとも言えない。仮に数万円くらい持っていたとしても、いや、その程度の金額で人を傷つけたり殺したりしてしまうのが人間というものだとしても、「じゃあ、ホームレスを襲おう」と短絡してしまうものなのか?
いやいや、結果を見れば、「短絡してしまった」ということになるのだろうけれど、やはり、僕には、「理由」と「行動」の間には大きな溝があるように思えてならないのです。
さらに引用↓

 中学校の卒業アルバムに写る木村容疑者は色白で小柄。おとなしく、運動も得意ではなかった。同級生からたびたび、集団でいじめられた。見かねた女子生徒が級友に仲裁を促したことも。

 「人を動かすことはできなかった。むしろ命令されるパシリ(使い走り)のような存在だった」。同級生の男性(28)は記憶をたどる。

男性の人物像を描こうとしているこの記事からは、「弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者を叩く」というフレーズが、どうしても浮かんできてしまいます。弱い者の捌け口は、結局、さらに弱い者でしかないのでしょうか。
でも、本当に、そういうことだと納得していいことなのか? ただ、自分にとって、飲み込みやすい理屈を求めているだけなんじゃないのか? 正直、僕にはよく分かりません。
こんな「動機探し」を僕が頭の中だけで考えてみても、何の役にも立ちませんが、なんだかやりきれない、苦い後味しか残らない事件なんだろうかと、つい考えてしまうのです。