いわゆる「顔問題」(←そんなもんあるのか?)について。

こちらの記事を読んで。→みやきち日記 - 10月16日のエントリ「『所詮、女は顔で男を選ぶんだよ!』と言っている男の子は、まず自分の父ちゃんの顔をよく見るべき」についてタネ明かし
まぁ、「女は顔で男を選ぶ」なんて言い草がステレオタイプで滑稽なものだ、ということは間違いないですね。
まず、確認しておきたいのはリンク先の記事は、「女(男)は顔“だけ”で男(女)を選ぶ」を否定しているだけで、「人は顔“でも”パートナーを選んでいる」ということは全く否定していませんよね。なので、その点を批判するのは的外れのような気がします。(それ以外の点で批判されている人たちもいらっしゃいますが、それを僕がここで繰り返してもあまり意味はないので、そういうことはしません。)



ここからは僕の個人的な経験に基づく話になってしまうのですが、パートナーを選ぶ時に外見(顔)を全く考慮しないなんてことは、あんまり無いと思います。ただ、その「考慮」にしても、そう一筋縄でいくものではありません。つまり、ステレオタイプ化は難しいですよ、と。


「好み」の問題について考えてみましょうか。
Aさんという女性の理想が、例えばジャニーズのタレントさんみたいなタイプだとします。それに対して、僕の外見が、某誌の「抱かれたくない男性タレントランキング」の上位に入るようなタレントさんそっくりだったとします。それだけの情報からでは、Aさんが僕を恋愛/結婚のパートナーに選ぶ可能性は、限りなくゼロに近いように思えます。
でも、実際は違います。Aさんが僕をパートナーに選ぶ可能性は、十分あります。
でないと、僕が現に結婚していることの説明がつかない。
もちろん、「顔」以外の要素もあって選ばれたという側面もあるでしょうが、「顔だけ」を問題にしてみても、上記の条件からは「顔の好みが合わないから、選ばれない」ということは言えません。
世の中には、好みの幅が広い人、というのはそれなりに居て、(やたらストライクゾーンの狭い人ももちろん居るけれど)僕の外見を許容できる、それどころか理想のタイプと僕の外見を同じ括りの中に入れてくれる、という人も実際に存在するわけです。*1別に、その人の目が曇ってるから、ということではありませんよ。その人の「好み」はそういうものなんだ、というだけのことです。


逆を考えてみます。
僕の理想の女性のタイプが、某携帯電話のCMに出ている美人女優さんだったとします。それに対し、僕の身近に居る女性Aさんが、世間的にはブサイクということで通っている某タレントさんそっくりだったとします。*2でも、僕が、Aさんの「顔」を愛せないかというと、そんなことはないわけです。別に、僕がブス専だから、ではありません。


何が言いたいかというと、「人は顔でパートナーを選ぶ」が正しいとしても、自分の「顔」では誰にもパートナーに選ばれない、なんてこたぁないよ、人の好みは計り知れないんだから、と思うんですよ、ということ。
ただ、「自分で自分を“選ばれない”と規定してしまうと、本当にそうなってしまう」ということはありうるので、自分自身でそういう“決め付け”をしてしまうのは損だよね、とは思います。
「いや、おれは自己規定がどうとかそういうレベルじゃない外見なんだよ!」と言う人も居るかもしれませんが、その人の外見がそうなんだと決めるのは、その人自身ではなくて他人です。しかも、他の全ての他人にそう思われていたとしても、特定の一人の他人にそう思われていなければいいわけですよね。で、それはもう相手に直接確認するしかないんじゃないでしょうか。*3

*1:うちの奥さんがそういう人かどうかは、ちゃんと聴いてみないと分かりませんが(苦笑)。

*2:うちの奥さんの外見がそうだ、って意味じゃないですからっ(汗)。

*3:「直接確認する」と言ったって、「僕の顔は、あなたの好みの範囲内ですか」なんてストレートに聴いても引かれるだけだ、というのは言わずもがな、ですよね?