いい事ばかりはありゃしない

5月2日、俺が最も敬愛するミュージシャンが亡くなった。
中学生の頃から聴き始めた彼の音楽は、俺の価値観や感情の奥深いところにまで影響を残していった。
前にもちらっと書いたような気がするが、俺は小学校から高校にかけての時期、父親が不在だった。後になって思えば、あの時期に触れていた表現たちが自分の父親代わりだったかもしれない。
彼の音楽もまた、俺にとっては父親代わりだったんだろう。他には、手塚治虫の漫画だったり、宮崎駿のアニメだったりもそうなんだと思う。彼ら個人を父親の代わりと見ていたわけでは勿論ないし、当時はそんなこと考えたこともなかった。
あくまでも、今思えば、ということだ。
正直、そういう自分にとって(一方的にではあるけれど)大事な人を亡くした、という実感がまだ湧かない。それは、これから、なんだろう。実感がない、というより、まだ上手に受け止められないだけ、ということなのかもしれない。


…しかし、日常というのは恐ろしいもので、この連休中は、息子が熱を出し、奥さんが胃腸風邪にやられ、娘も熱を出し、俺も胃腸風邪にやられ、娘が発熱を繰り返し、と毎日誰かが休日急病診療所か夜間救急外来に受診するという散々な日々だった。
さいわい(?)、インフルエンザにかかった者はいなかったが、こどもたちを近所の徒歩圏内の公園以外はどこにも遊びに連れて行ってやれなかったのが、残念と言えば残念。
どちらにせよ、感傷に浸っている暇なんて全くなかった。


なんだか、重い感じの文章を綴ってしまっているが、まー、俺はだいたい元気です。奥さんも娘も息子も、だいたい元気。
病気ダイエットで3kgは落ちました。リバウンドが怖いです。><