読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

2012年 私的邦楽ベスト5

はい、年末ですね。
ブログの方はあいかわらず開店休業状態が続いていますが、今年もいろいろありましたね。と、更新がまれだと、つい時候のあいさつ的なことを書きたくなってしまいますが、省略。
今年はですね、あくまでも俺個人の中ではという限定付きですが、新作音楽アルバムを割と頑張ってたくさん聴いたんですよ。去年くらいまでは、その年に買った新作を挙げてくだけでベスト10とかになっちゃうなー、って感じだったんですが。そこで、今年はこういう「私的ベスト選び」という遊びをしたくなった、というわけです。
ほんとは洋楽も邦楽も混ぜてベスト10くらいでいいか、と思ってたのですが、選んでいくうちにとてもそれで収まりそうもなくなってきたので、洋楽はベスト15、邦楽はベスト5、ということにします。


というわけで、まずは邦楽編から。5位から挙げていきます。


5位 Vio System Divide 『Reason』

Reason

Reason

いきなり友達のやってるバンド*1ですみません。でも、これ、俺のiTunesの再生回数を調べたら、他のどの作品よりダントツで多かったのです。いやいや、これはなかなかの力作ですよ。全6曲のミニアルバムという体裁ですが、メタリカなんかを彷彿とさせるスラッシュ寄りのリフと要所要所に挿入されるブラストビートにガツンとやられます。フルアルバムが待ち遠しい。



4位 exist✝trace 『VIRGIN』

virgin

virgin

女性ばかりの5人組ヴィジュアル系バンドです。以前から名前は知ってましたが、メジャーデビュー後初のフルアルバムとなる今作で、初めてちゃんと聴きました。前はボーカルもグロウル(デス声)をまじえたスタイルだったり、もっとアンダーグラウンドでダークな印象だったのですが、これはなんというか、さわやか?ですね。メタル寄りの音楽性をベースにしつつ、ストレートと言っていいアレンジ、はっきりくっきりした歌謡曲的ですらあるポップな歌メロといった感じ。とは言っても耽美というかシアトリカルな世界観は健在です。簡単に言うとヅカっぽい。
それで、まー、なんというか、ロックだったり、メタルだったり、それこそヴィジュアル系ということだったり、そういうある特定のジャンルとして見た場合、これを今年のベストと言い切れるかというと、ちょっと微妙なのかもしれない、という気もするんですね。でも、それはこのアルバムのクオリティが低いということでは全然ないわけです。このアルバムを聴くと、バンド初心者の子がコピーしたくなるだろうな、ってなことを俺は思います。そういうのって、この手の音楽にとってはものすごいパワーがある、ということだと思うんですよ。そして、良く言えば特定のジャンルには収まりきらないけれど、ポップミュージックの総合力はある、と思います。これはひょっとしたらロック的な歌謡曲なのかもしれないとも思いつつ、それで何が悪い、俺は好きだぜ、ということですね。
余談ですが、俺は昔はこういう作り込まれた世界観のある音楽って苦手だったのですよ。もう少しストリート寄りのものの方が好みなんですが、今はこれはこれで切実な表現なんだということが分かるし、逆にストリート寄りに見える音楽も結構作り込んでいるという裏も見えてしまったり、ということもあって、抵抗は大分なくなりました。



3位 THE BACK HORNリヴスコール

リヴスコール(初回限定盤)(DVD付)

リヴスコール(初回限定盤)(DVD付)

このバンドの説明は要らないですね。俺の中の印象ではずっと若手のバンドのイメージなんですが、もう中堅を越えてると言ってもいいくらいのキャリアになりました。
前作を聴いたときにも思いましたが、このバンドは本当にリズムが強化されてきたな、と感じます。それはいわゆるリズム隊(ドラムやベース)の力量が上がったとかそういうことではなくて、バンド全体の塊としてのリズムがすごく良くなった、と思うのです。例えばこのアルバムの1曲目「トロイメライ」はメロウな雰囲気の曲なのですが、こういう曲でもちょっとやそっとでは揺るがない強靭なリズムというものを感じるんですよ。これははっきり言って初期にはなかったものです。単純に言うと、上手くなった、ということなんですが、それが個々の技術力が上がったということだけではなく、バンド全体の「グルーヴ」として昇華されてきたんだな、と。誤解を恐れずに言えば、レッド・ツェッペリン的なそれ、です。



2位 エレファントカシマシ 『MASTERPIECE』

MASTERPIECE

MASTERPIECE

これはもうベテランの域ですね。もともと大好きなバンドだったんですが、ここ何年かは正直あまりピンとこないと感じたこともありました。しかし、このアルバムの1曲目「我が祈り」を聴いたときに、「宮本浩次の狂気が戻ってきた!」と感じて嬉しかったです。これを俺は聴きたかったんだよ、と。
俺は、日本の3大ロックボーカリストを選ぶとしたら、忌野清志郎浅井健一宮本浩次だと思ってるんですが*2、その宮本くん*3の何がいいのかというと、「狂気」を感じさせるところです。それが最もよく出ているのは『東京の空』というアルバムなのですが、今回のアルバムはそれをちょっと思い出しました。タイトル通り”マスターピース”だと思います。



1位 HeavenstampHEAVENSTAMP

はい、1位はこれです。女声ボーカルの3人組*4です。これはインディーズのシングルが出た直後にたまたまFMでかかっていたのを聴いて、一目ぼれに近い状態で買って聴いていたのですが、これがメジャーデビュー後初のフルアルバムになりますね。シューゲイザー的なUKロックをベースにテクノポップっぽいダンスサウンドも導入した、はっきり言ってイギリスにごろごろ居そうなタイプの音楽です。こういうダンスロックがもともと好きだったかと言われると、そうでもないのですが、これにはハマりましたね。何よりも、曲がいい、と思います。俺からすると、一回りくらいは年下の人たちだと思うんですが、こういう若いバンドがしっかりしたロックをやってるということが、嬉しく感じるという、ね。

*1:ドラムが小中の同級生。

*2:ちなみに、あと2人選ぶなら、甲本ヒロトトータス松本を加えます。THE BACK HORN山田将司が次点。

*3:親しみを込めて、くん付け。

*4:ベースの人がメジャーデビュー後脱退してしまったので、4人組から3人組になった。