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最近読んだ本(8月以降)

日記 読書生活

たんなるメモですよ、と。以下、だいたい読んだ順。

武王の門〈上〉 (新潮文庫)

武王の門〈上〉 (新潮文庫)

武王の門〈下〉 (新潮文庫)

武王の門〈下〉 (新潮文庫)

陽炎の旗 (新潮文庫)

陽炎の旗 (新潮文庫)

北方先生の本を読んだのは『武王の門』が初めて。南北朝時代に九州をほぼ統一した、南朝方の懐良親王の物語。最近興味を持った人物を描いた作品だったこともあって、かなり面白かったです。で、続編の『陽炎の旗』にも手を出してみましたが、そちらは『武王の門』に比べるとだいぶ落ちるかな、と。ただ、北方先生の歴史小説はもう少し他の作品も追いかけてもいいかな、と思ってます。


娘に語る祖国 (光文社文庫)

娘に語る祖国 (光文社文庫)

超面白いし、泣ける。ちょっと前に「10代で読むべき本」というネタがありましたけど、10代はこれ読むといいですよ。あと、30代で読んでもいろいろ感じるところがありました。奥付を見て、2010年(つか氏が亡くなったあと)にようやく第2刷とあって、驚きました。良書。


武士から王へ―お上の物語 (ちくま新書)

武士から王へ―お上の物語 (ちくま新書)

主に中世の王権についての考察。これも面白い。教育者としての本郷先生の情熱も感じられて、好感を持ちました。内容もかなり説得力があるし、武士政権の鎌倉→室町→江戸の流れも(個人的には)すっきり。


日本語作文術 (中公新書)

日本語作文術 (中公新書)

これはいいですよ。人文系の論文書く人にはかなり使えると思う。あと、仕事で文章書かなくちゃいけない人(文筆業の人は除く)も。いちばん共感したのは「起承転結は実用文向きではない」というところ。むしろ「結論から書いて、その後に理由とか結論を補強する内容を書け」と。


この厄介な国、中国 (WAC BUNKO)

この厄介な国、中国 (WAC BUNKO)

中国(と中国人)を理解するための本。いわゆる嫌中とか反中の書を期待して読むと肩透かしかも。岡田先生の本を何冊も読んでると、繰り返しの部分も出てくるので、個人的にはあんまりおいしくなかったのですが、そうでない人は読んで損はないかと。岡田先生の説をそのまま丸呑みにしちゃうのもどうかと思いますが、非常に参考にはなります。


白村江―古代日本の敗戦と薬師寺の謎

白村江―古代日本の敗戦と薬師寺の謎

これはね、衝撃の書ですよ。663年に白村江の戦いで唐と新羅の連合軍に破れたあとの日本で、壬申の乱によって政権を取った天武朝は、唐の傀儡政権だった!という内容。その後、紆余曲折がありながらも、唐の影響は遣唐使を廃止するまで続いた、と。一見奇抜な発想かとも思えますが、奈良の薬師寺の諸仏の様式から当時の事情を推測していくくだりなんかは、かなり説得されます。もともと昭和40年代(1972年)に書かれた本なので、内容的には古さを感じさせる部分や細部の表記の矛盾(誤植なのかも)は気になりますが、大筋として興味深いな、と。あと、大仏開眼あたりの話も面白かったですね。
でも、これ、岡田先生の日本の古代史観とは対立しちゃうんですけどね。その辺は本郷先生の言う「当為と実情」ということで処理できるのかな、どうかな、といったところ。ここら辺を説明しだすと大変なんで、読んでない人にはさっぱりだと思いますが、あしからず。


というわけで、どれも褒めてばかりでなんですが、外れを引かなくてよかったな、と。