パクリに倫理的な問題は感じません。個人的に。

法的には問題あるかもしれませんが、知りません。
→『菅野よう子の"盗作"問題にどう処するか? - すべての夢のたび。
とはいえ、好きなアーティストの曲が、他のアーティストの曲にそっくりというのは、このみちアキさんのエントリのように、落ち着かないもんですね。じゃ、俺の場合はどう考えてるのかというのを、ちょっと書いてみようかと。
俺は、1年以上前に、Helloweenの「Eagle Fly Free」って曲のサビのメロディーが、小林明子の「恋に落ちて」にそっくりだよね(どう考えても、Helloweenの方が時期的に後)、ってネタでエントリを書いた*1のですが、あれは、きっと偶然なんだろうということで片付けられちゃうと思うんですよね。ま、それはそれでいい。
ただ、なんというか、ロックなんてジャンルの音楽を聴いてると、「あー、これはあれだねー」なんて思うこともわりとよくあるんですよ。邦楽の曲が洋楽に似てる、なんてのはよくある話で、誰とは言いませんけど、「替え歌?」というふうにしか聞こえないものもちらほら。いや、それを批判したいわけではありません。
というか、パクリだなんだって目くじら立てて糾弾しても、そのパクリ元のアーティストも「あれ、これってあれじゃん?」って曲があったりなかったり。ロックってそんなんばっかりかよ、と。これは、パクリを批判しても、諸刃の剣かもしれません。
うーむ、これは、ロック自体があれじゃないか、パクリと言って語弊があるなら、「本歌取り」とかマイルドに言い換えてもいいのですが、とにかく、そういう古きから新しきへリレーしていくもんなのではないか、と思えばいいんじゃないかな、と。で、ロック以外のことはあんまり知らないけれど、たぶん、他のジャンルもそうなんじゃないのかな、とか。いや、きっとそうだよ。そう考えれば、少なくとも俺の中では問題は解決です。
だから、俺の大好きなThe Mad Capsule Marketsというバンドに「Hi-Side」という曲がありまして、
The Mad Capsule Markets「Hi-Side」
これにそっくりな曲を、これまた俺が好きなAIRというアーティストが「これは完全に替え歌でしょ」というレベルの楽曲を発表したとしても、
【作業用BGM】AIR (くるまたにいさん) 1/2(11分34秒あたりから始まる「Die Hard」って曲)

笑ってやり過ごせるわけです。このAIR車谷浩司くん(親しみを込めて、くん付け)なんかは、明らかに確信犯なんで、古くもなんともない同時代の曲から持ってきちゃうあたり、「あはは、やりやがったな、こいつ(笑)」と、俺はかえって感心しちゃったくらいでしたね。
あと、ブコメでも書いたとおり、↓

nijuusannmiri 音楽 俺は「パクリとか替え歌とかに対して、倫理的な問題を感じない」という対処法。もしくは「これは人力サンプラーなんだな」と思うことにしてる。一番大事なのは「曲がパクリでも俺の感動はパクリじゃない」ってこと。 2009/06/15

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://d.hatena.ne.jp/michiaki/20090615/1244994676

「人力サンプラー」というのも一つの考え方です。ま、B’zなんかが、Led Zeppelinのリフを人力サンプリングして、ダンスナンバーを作っちゃったりしてましたね。*2そういう感じ。法的に問題あるかどうかは知りません。知りたくもありません。
それで、これもブコメに書いた以上のことはないんですが、もう一回書いとくと、「曲がパクリでも俺の感動はパクリじゃない」ということが、何よりも大事なんですよね。それより大事なことはありませんよ。そこには倫理的にどうのこうのという問題の入る隙はありません。倫理なんてクソ喰らえ、ですよ。と、この問題については、俺はそう思います。
以上。

*1:http://d.hatena.ne.jp/nijuusannmiri/20080202/1201881477 今、見てみたら「Eagle Fly Free」の動画が見れなくなってる。多分、他のバージョンがどっかにあると思うので、興味のある人は検索して聴いてみてね。

*2:めんどくさいから、動画は貼りませんよ。「とらんぷるどあんだーふっと」とか「ばっどこみゅにけーしょん」とかで検索してみてください。