僕はマッキーの良いリスナーではないけれど。

2008年06月02日 nijuusannmiri 音楽 等身大の中年アイドル…。あの人たちって、等身大の演出に非常に長けているよな。/あの歌は「マッキーの曲」と思い込んでいたけど、世間的には違うんだよな。記事の趣旨と関係ないコメントですいません。

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「あの歌」ってのは“世界に一つだけの花”ですね。この曲の解釈については特に言いたいこともないんですが、マッキーについてちょこっと書きたくなったので。

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僕は、槇原敬之のオリジナルアルバムはこれ↑しか持ってないんですが。
このアルバムには彼が歌う“世界に一つだけの花”が入ってて、SMAPが歌ってるバージョンよりもずっと好きなんですよ。ただ、彼の曲の中ではそれほど好きな方でもないかな。
この曲って、歌詞が、彼の曲の中ではわりと観念的というか抽象的というか、具体的なストーリーがあるわけじゃなくて、ポップス/歌謡曲としては非常に優秀だとは思うけれど…、うーん。ま、とにかく、彼の曲の中で何が好きかと言われれば、たぶん他の曲を選ぶよね、ということです。
上に挙げたアルバムの中の曲で言うと…、
槇原敬之 僕が一番欲しかったもの
↑この曲はYouTubeで見つけましたが、他にも“武士は食わねど高楊枝”とか“Tag Team”のような、家族について歌った曲が特に好きですね。
彼の音楽で僕が「すげーな」と思うのは、個人的な思いみたいなことを歌っていても、それが単なる内面の吐露にとどまらずに、きちんと商品という意味での「作品」に仕上がっているところ。ある意味で、自分を客体視して、ネガティヴな内容のものでも、上手くユーモアにしているところ。情けない自分を笑い飛ばしているところ。
そいうのって、上手く言えないけど、勇気付けられるよね。
僕は、自己を客体視できてないような、ある意味で自己陶酔的な曲もけして嫌いというわけではないんですが、というか好んでよく聴くのですが、マッキーの曲を聴いてしまった後にはそういうものに対して「おめーの悩みなんか知らねーよ。もっと楽しませてくれよ」とか感じてしまうこともあったりします。
なんというか、ネガティヴな状況を表現するのに、そこに溺れてしまうという方法もあるわけですが、マッキーの場合は、溺れている自分って端から見ると滑稽だよね、という視点がある。そういう視点があることによって、救われる部分が僕の中にはあるんだろうな。
滑稽な自分を笑い飛ばすことによって、状況を変えるなり受け入れるなりするための、勇気やエネルギーを手に入れる。そんな感じ。僕の場合は、ですが。