ミーハー(非オタク)が「萌え」について語ってもいいじゃない。あるいは23mmのululun/みちアキ/yuki1976_2萌えについて。

昨日の日記で「書くよ」と言っていた題材について。
23mm(僕)という人間が、オタクではなくてミーハーであるということは、昨日の日記を読んだ人には、分かってもらえたと思うのですが、そのミーハーであるところの僕が、なぜ「萌え」をことさら語ろうとするのか。「萌え」と「オタク」が親和性が高いようだということは、僕もなんとなく知ってはいます。しかし、どうも自分が好きなブロガーさんに対する感情を「萌え」という言葉で表すと妙にしっくりくるなぁ、ということに最近気付いて。というか、ちょっと前から、冗談っぽく使ってはいたのですが、少し真面目に考えてみる気になりまして。
そもそも、「萌え」ってなんだ?というところから始まるわけですが、ぼんやりと考えていたその言葉の定義をどう表現しようか、と思っていたら、昨日の日記にid:ululunさんからこんなサイトを教えてもらいました。(ululunさんありがとう!)まだ、そのサイトの内容を十分に自分の中で消化しきれてはいませんが、かなり参考になりました。
そのサイトでは、「萌え」の定義を「人がキャラクターに対して強い好意を持つこと」と大雑把にくくっています。
キャラクターに対する好意が「萌え」であるなら、僕がブロガーさんに萌えるのは、そのブログの文章からキャラクター的なものを読み取って(あるいは捏造して)、それを好きだと感じている、ということになると思われます。
であるなら、ここでくどくどと慣れない分析をするよりも、僕がそのブロガーさんをどんなキャラクターだと思っているのか、それを書いてしまった方が良いのではないか、その方が面白いんじゃないの、というわけでそれを以下に書きます。
一応、念のために書いときますが、ここで「○○は××だ」などと断定口調で書いてあることは全て、単に僕がそう思っているというだけで、それ以上の意味はありません。これはブログ批評でもブロガー批判でもなくて、むしろ自分語り(というか自分晒し)なんです。なので、適当に「…と僕は思っている」などの言葉を脳内で補ってお読み下さい。

1.ululunさんは意外と天然だ!

僕が、ululunさんの『煩悩是道場』を初めて読んだのは、たぶん「ブログ文章術」関連の記事。そのときは「丁寧な文章だけど理屈っぽいなぁ」というのが正直な感想でした。(←失礼)
その後、少しずつ他の記事を読むようになり、「おお、結構参考になる記事が多いなぁ、ためになるなる」と思い出してから、最近2ヶ月くらいの記事はほとんど全て読んでます。ちなみに過去ログはあんまり読んでません。
で、「丁寧な文章で理屈っぽいけど、参考になる記事をちょくちょく書いてくれるお兄さん」というululunnさんのイメージが出来てきたのですが、時折、選択されるネタや文章の端々から、「あれ、この人もしかして?」という疑問が湧いてきて、それが確信に変わったのが文化系女子関連の話題で「はてな「界隈」と猫知り顔なオレ」という記事を読んだとき。「あ!この人は天然だ!ネタっぽく書いてるけど、この人は結構本気だ。つーか、いつも本気だ」と感じてしまった。一度そう思うと、その後の記事はみんなそう見えてしまうから、不思議。
「丁寧な文章で理屈っぽいけど、参考になる記事をちょくちょく書いてくれるお兄さん」(=ululunさん)は、時々、素で少し変わったことを書く。ネタっぽく書いてはいても実は本気で、その証拠に、どんなにひねっても結局直球勝負な記事になってしまう。
これはあれだ、「不器用だけど憎めない人」だ。ちょっと照れ隠し的な表現が見られるのも、またカワイイんだ。微妙に母性本能(男だけど)をくすぐられるんだな、きっと。萌える。

2.みちアキさんは過剰に平熱だ!

みちアキさんの『「で、みちアキはどうするの?」』を知ったのは「なぜころ」関連で。それからもうほとんど読んでます。2ヵ月半くらいかな? こちらも過去ログはほとんど読んでません。
最初のうちは、過激っぽいことを淡々と書く人だなぁ、と思ってました。すぐに、過激っぽいことだけじゃなくて、全てのことを淡々と書く人なんだ、と気付きましたが。だから、印象が「ちょっと平熱低めなの?」というものに変わってきます。でも、物事を捉える際の新しい視点がたくさん得られるので、読んでてとっても楽しいんですよね。
で、そういう「平熱低め」な感じが、少女マンガの登場人物っぽくて萌えるのかと思ってたんですが、最近そうではないなと感じ始めていて。そのきっかけが「私信的秋葉→神保町日記」という記事。これを読んで僕は「あぁこの人は、平熱低めなんじゃなくて、過剰に平熱なんだな」と思ったんです。この「過剰」ってところがポイント。
みちアキさんは、淡々と文章を綴っているけれど、それは感情の起伏が平坦だからじゃない。むしろ起伏が激しすぎるほどなんじゃないか。他の人が書くと、擬音やわざとらしい修飾語だらけになってしまう出来事を、あえてあんなふうに書いてしまうんだ。または、どうしてもああいう文章を書いてしまうんだ。
最近の「荒らしっぽい人」への対処の仕方や、他のブロガーさんたちとのやり取りも、そんなふうにその裏の感情の動きを想像して読んでいると、また違った面白さが見えてくる。平熱を装う姿(文章)の端々からあふれ出てくる、隠し切れない過剰さ。萌える。

3.yuki1976_2さんは実は生真面目で筋を通す人だ!

yuki1976_2(以後、yukiと表記)さんの『弁償するとき目が光る』は、これまた「ブログ文章術」がらみで、僕の4月11日の日記に対して、記事を書いていただいたので、知りました。第一印象は「過激で感情的な文章を書く人だなぁ」、というか正直ムカッとしました(笑)。
そこで、脊髄反射で反論を書いてもろくなことがないし、と思いながら、僕は「僕の記事を批判してるのか、『ブログ文章術』さんを批判してるのかがよく分かりません」という趣旨の日記を書きました。
そうしたら、yukiさんからコメントをもらったんですよね。それを読んで、「あれ?この人、ブログの文章から感じた印象とだいぶ違うぞ」と。そのコメントからは「過激でヒステリックな人」と言うより、「理性的で筋を通す人」という感じを僕は受けました。
で、そのときはそれっきりだったのですが、最近の「ネバーエンディング・ブログ論争の果て、または「で、どうするの?」という素朴な問い、あるいは危機的状況」という記事を読んで、ノックアウトされました。「すごいよ、この人。面白すぎるよ」と。それ以来読むようになったので、まだ日は浅いです。過去ログは例によってあんまり読んでません。
で、yukiさんの文章は過剰に感情的な文章で綴られているけれど、内容はそれほど突飛なことが書かれているわけではない。表現をソフトにしたら普通に受け入れられんじゃないか、と思うこともしばしば。でもそれじゃあ、つまらない。
yukiさんの文章は実は理詰めだ。装飾過剰ではあるけれど。いや、そうじゃない。理詰めの文章にあえて感情的な装飾を施すことによって、エンターテイメント化しているのだ。そのために、罵倒する言葉も計算され、ありきたりの表現にならないように吟味されている。(攻撃対象になった方はたまったもんじゃないけど。でも、むやみやたらと攻撃的なわけでも、全く意味のない攻撃をしてるわけでもない。(ような気がする。))
と、思って今日アップされた記事を見たら、これだ。→「コメントはラブレター(たまにカミソリ入り)」
僕ぁ、こういう「ちょっといい話」にはめっぽう弱いのだ。こういうのもひょっとして計算?とも思わないでもないが、もし、そうだとしても構わない。時々、ヒステリックな仮面を被る生真面目で職人気質のお姉さんには、いつでも釣られたいのだ。萌える。
ついでに言うと、僕も23mm(半笑)とか23mm(失笑)とか括弧付きで呼ばれたい!(←って、それ全然違う話だから。バカ。キモイ。)

(付記)

ちょっと前に、「ネガティヴメッセージを書くときの心構えについての覚え書き」という記事を書いたんですが、そこで僕は「自分の誤解を恐れよう」と言ってます。でも、それはネガティヴな内容の記事を書くときのことで。この記事では、あえて誤解を恐れず書いてやろう、と思って書きました。
なので、この記事は、根本的な部分での事実誤認や誤解・曲解に基づいた妄想が含まれている可能性があります。というか、ほぼ全てがそれでしょう。でも、「好きだー」という溢れんばかりの情熱はあるんじゃないか、と思ってます。(それが無いと、かなり悲しい。いや、哀しい。)
で、それこそが「萌え」の本質じゃないか、というのが僕の理解です。


これは、あくまでも僕の心の内の思いを文章化したものであって、それ以外の何物でもありません。だから、「バカ」とか「ウザイ」とか「キモイ」とか「死ねばいいのに」みたいな罵倒を含めた非難は甘んじて受けますが、内容についての批判は(してもいいけど)聞く耳持ちませんし、たとえここで取り上げられたご本人から訂正を求められても、応じる気はありません。うるせー、俺はこう思っちゃったんだから、しょうがねーじゃん、って感じ。(これ以降の日記などで、印象の修正を表明するかもしれませんが。)
あと、「他人に自分を決め付けられるのは」という記事では、「『決め付け』をしないようにしよう」って書いていて、今日のこの記事とは思いっきり矛盾するんですが、それを問題にするとこの記事自体が成立しないので、ここは「ポジティヴな内容だし、今回だけは面白さ優先で」ってことで、自分内ルールを破りました。
でも、WEB上という公の場にこれを載せたことによって、「気分が悪い」「不快だ」と思う人もいるかもしれませんので、そのときはプロフィールのところに載せたメールアドレスにでもご連絡くだされば、「だれそれに言われたから」とかけち臭いことは言わずにこの記事全体をサクッと削除します。誰かを傷つけてしまうのは本意ではないので。
あと、すごい勢いで付け加えると、この記事は「ネタ」でも「メタ」でもありませんから!
ひたすら、本気です!