口げんかについて

口げんかに限らず、けんかって全て不毛なものなのですが、相手が負けず嫌いだと、その不毛感がさらに増します。
たいていの場合、ささいな言葉尻が発端になって、口げんかが始まってしまいます。その発端が一方の事実誤認(勘違い・思い込み)である場合、誤認していた方がそれを認めて矛を収めることが出来れば、傷は浅くてすみそうです。
実際、僕が事実誤認に基づく発言をしてそれを指摘された場合、(内心ムカッとはしても)なるべく素直に受け入れるようにしています(そのつもりです)。けんかに勝つことよりも、正しい認識に至ることのほうが大事だと思うからです。
ところが、相手も同じように考えているとは限りません。特に負けず嫌いな性格の人が相手だと、相手の事実誤認を指摘したときに、容易にそれを認めてくれないことが、ままあります。そこで、ついこちらもムキになって訂正しようとすると、不毛な口げんかが始まってしまい、最終的に相手が自分の非を認めてくれたとしても、あとにしこりが残ってしまいます。
だから、相手の性格によって、言葉の使い分けが重要になってきます。要するに、間違いを指摘する際には、なるべくやんわりと言った方がいい。できれば、相手が自然と自分の間違いに気付けるように誘導してあげれれば、それがいちばんいいのです。とてつもなく、難しいことではありますが。
あと、自分の間違いを指摘された場合、たとえ相手がまるで鬼の首でも取ったかのように、誇らしげに言ってきたとしても、(内心はともかく、表面的には)腹を立てずに受け入れる度量の広さを持ちたいものです。これも難しいんですけどね。
これは実生活でのことを念頭に置いて書いていますが、WEB上の議論でもこのような考え方は、(議論が罵り合いにならないために)ある程度は有効でしょう。


つまり、奥さんの言うことにはなるべく逆らわないで、あとに禍根を残さないようにしましょう、ってことです。
(本当は、けんかになるときには、具体的な原因となる何かが起こる前に、不穏な空気が漂っていて、その空気を変える方にも気を配らないといけないんですけど。というか、そっちの方がずっと大切。)